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世界で1番好きだった人


今日は2015年11月26日です。今年で10回目の11月26日です。
私が初めて見た彼らは、夜中に地味な絵面で話していました。乳首出したりストッキング被ったり、街角でティッシュ配ったりエアギターしていました。おもしろくてかっこいい彼らに夢中になって、どんどん好きになって、彼のダンスに気づきました。かっこいい、と子どもながらに素直に感動して何度も何度も見返してそうしてグループ担当から彼の担当になりました。
番組ではふにゃふにゃ笑って周りからつっこまれていてもコンサートになるとすごい、みんな言ってることだったけど私も同じようにそんな彼を尊敬して止まなかったし誇りに思っていました。ただただかっこよくて好きで仕方がありませんでした。
担当にしてからずっとずっと大好きで、彼の才能というものに心底惚れ込んで、自分には無いものを持っている彼に焦がれていました。そしてメンバーに囲まれてへにゃっと笑う彼が可愛くて愛しくてたまりませんでした。
私がこうやってずっと好きだと、尊敬していると、愛していると叫び続けた彼は存在しなかったのでしょうか。

色んなことがあった中で、結局今私の心に重く重くあるのは「辞めようと思っていた」の言葉です。知っていました。でもそれは、デビューの時だけだと思っていました。だって彼が、笑い話にするから、もう過去の気持ちだと思っていました。
彼が「辞めようと思っていた」タイミングは、本人も言っていたけどとても辞めれる状況ではありませんでした。グループがすごい勢いで走っていく。ついていくのに必死だったけどそれが嫌だなんて少しも思いませんでした、周りの友達にずっとかっこよくないとかなんとか言われていた人たちがちゃんと魅力に気づいてもらえたんだと嬉しくてたまりませんでした。少し驚くこともありましたが私は味方だと思って、それを声援に変えて届けようと思っていました。
でもそれっていらないものだったんじゃないかな。私の大好きって何の意味もなかったのかな。辞めたいと悩む人に愛を叫んでたんだと気づいたら、とてつもない虚無感に襲われました。私は何をしてたんだろう。彼は何をもって1年前泣いたんだろう。頭が真っ白になって心が空っぽになった。

彼らも私も変わる中でここ数年何度も「今日でさよなら」と思ってきました。だけど出来なかったのは本当に本当に好きだったからでした。だから彼に私ができることは大好きだと伝えることだけでした。それしかできなかった。離れられなくてたくさん泣いて、今年の夏に離れることを諦めようと決心しました。だけど。
インタビューを読む前から少しモヤモヤしていました。彼の才能は尊敬していましたが、社会人としての彼は尊敬に値する人だっただろうか。インタビューを読んで、対談を見て「無責任だ」と思いました、何もかも置き去りにして消えるだなんてそんな。あれは、「無責任」「社会人として仕事をする大人として尊敬できない」の決定打でしかなくて、積み重なった私の不信感が耐えきれなくなっただけなのかもしれません。
虚像を愛しているのは気づいていました。だけどまさか何もかもが無いなんて追いかけていたその人そのものが崩れるなんて、考えもしませんでした。下書きに残っていたもので私は「彼のパフォーマンスはもしかして外に向いてないのかもしれない」と書いていました。気づいていたのに知らないフリをしたのは私です。だけど、わかっていたことでしたが私が愛した彼の何もかもは自己満足だったんでしょうね。
昔のDVDも番組も何もかも見返すことができません。名前を見るだけで震えてしまうし、不意打ちで見かけるとすぐに目を逸らして心が落ち着くのを待つしかないです。

あの日、コンサートが始まるのが顔を見るのが怖くて自分でもびっくりするくらい涙が溢れて止まりませんでした。体の震えも止まりませんでした、気持ちの整理も何もないまま向き合うことがひたすらに怖かったんです。笑わない彼への怒りと許せない許さないという気持ちを抱いて家に着きました。ああ、そういえばバカみたいなタグやネタツイート、それをRTする人、みんなみんなたくさんの人をブロックもしました。
何がわかるのでしょうか。10年間愛してきた気持ちも膨大な時間もお金も、何もない人が偉そうに何を。可哀想なのは彼じゃない、絶対に。彼の芸能生活を考えれば私のかけた10年すら大したことないものです、私は自分を新規と呼びます。

だけど驚くことに不思議なことに悲しいことに馬鹿馬鹿しいことに私はまだ彼を愛していたいらしいんです。過剰に反応するのをやめて、ブロックした人たちのように考えられたらいいのかと悩みました。でも出来なかった、かといって全てにさよならも出来なかった。今までのように「いいんだよ、何も悪くないよ、それでいいよ、そのままが好きだよ、許すよ」のようなたくさんの全肯定の言葉をあげたかった。でもそれも出来なかった。周りが悪い部分も少しはある、だけど子どもじゃないんだからそれだって彼の責任なんだもの。それでも不意打ちで見かける彼はあの時のままかっこよくて苦しくなった、だってあんなに好きだったんだ。
悩んで悩んで、ツアーは断りました。バックにつく人のことは好きです、今年はまだ1度も会えてなかったからすごくすっごくその人に会いたかった、だけどそれ以上に今はもう彼に会いたくありませんでした。声をかけてくれた友人たちごめんなさい、それとありがとう。

もうすぐファンクラブの更新をしなくてはいけない。どうしたいのかわからない。すぐに決められない何て言ったけどもう年末になる。何も決められないまま、心だけは落ち着いている。時々「もういいや」と思えることもある。でもそこにとどまっていられない。
新しく好きになった人たちのアニバーサリーを見てここに彼らが、彼が辿り着いて欲しくてたまらなかった。同一化としてではなく周りの感情と彼らの想いという意味で。だけどそれは叶わない。それでも私は、たぶんきっと彼らのその時を待っている。アニバーサリーを待っている。
だけど今は目を向けられないし、過去を否定したくてたまらない。どうしたらいいのかどうしていきたいのかも何もかもがわからない。もう涙は出なくなった。だけど心に諦めをつけられない。離れたら自分じゃなくなる気がして、それが惰性だなんてわかりきっているのに。
ただ、私がまた笑ってそこに行ける日まで逃げるなんて許さないからなって気持ちはある。


めでたい日にダラダラとすみませんでした。
書き切れない汚い感情も思い出も後悔もたくさんあるけど、こんなに長いこと彼のことを考えたのは久しぶりで体が震えてきたからもう終わりにします。
35歳の誕生日おめでとうございます。祈ることはもうできないけれど、35歳のあなたにたくさんの幸せがあることを願ってやみません。
私はたぶん、まだあなたを愛してる。


勢いで書いてしまった。公開するか迷ったけどダメになったときは消せばいいね